鎚起(ついき)とは「鎚」で打ち「起」こすの意味です。
銅板を焼き鈍し 様々な鎚を用いて打延べをし、あるいは打ち縮めたり地金を絞め、銅のすぐれた伸展性を利用し
鍛金技法を用いて銅製品を作り上げます。


富貴堂の銅器

富貴堂では、伝統技法を大切に、新たな技法や加工方法も取り入れながら素材を生かした銅器をご紹介しております。
先代より受け継ぐ形と共に、用の美しさを追求し、使うたびに温かみを増す柔らかでシンプルな形の魅力ある銅器を制作しております。

受け継ぐ用と美

富貴堂の銅器は、初代 藤井富治が昭和20年に独立開業し、主に「やかん」や「花瓶」作りから始まりました。時代の生活空間の変化と共に
作る製品も変化し、現在は銅鍋やコップも制作しております。
先代の時代に作っていた製品からは より良い銅器作りのための新たな加工技法の取り入れや、作る種類・形などが増えたり、生まれ変わった
製品もあります。
今は作らなくなった品もありますが、受け継ぐ技法や形を大切に使う道具」「機能美ある道具」としての銅器を制作する先代からの考え方や
姿勢は 今も変わりません。 

先代からの銅器作りへの思いと心を大切にし、受け継ぎ伝え、より良く「用と美」を感じていただける銅器作りをめざし 日々取り組んでいます。